家庭内別居を理由に離婚はできるのでしょうか?
現状として、家庭内別居から離婚に至る夫婦は多くみられます。
もし、家庭内別居が続いていても離婚は望んでいないという人は、その夫婦関係を早めに
修復したほうが良さそうです。
「家庭内別居ってどんな状態をいうの?」
ほとんど口もきかず、食事や洗濯や寝室も別々で鍵をかけるケースも・・・
夫婦仲は悪く夫婦としての生活は壊れてしまっているけど離婚届を出さず、同じ家で一緒に暮らしている状態をいいます。
些細なケンカがきっかけとなり、お互いに干渉しない状態を作っているという軽いものもあれば、離婚に向けて話し合いを進めている重いものもあります。
家庭内別居で、家計が別々であるとか1階と2階に分かれて暮らしているなど、生活の分離が証明されると夫婦関係は破綻していると考えられて、長期間にわたり続いている場合は離婚が認められる可能性もあるのです。
「家庭内別居中の不貞行為って慰謝料の請求はできるの?」
実際に家庭内別居をしていることを証明するのは難しいものです。
ですから、不貞行為は夫婦関係が破たんした後のことであるとみなされにくいため、慰謝料の請求できるでしょう。
つまり、夫婦関係が破たんしているか、生活が分離しているか、それを証明できるかどうかがポイントのようです。
離婚を考えていて、破たん状態を作りたい場合は家庭内別居を長く続けるより、完全な別居に踏み切るほうが離婚を認められやすいということになります。
別居は、選択肢のひとつにもなりますが、ここで注意したいのが「夫婦には同居の義務がある」ということです。
なので、どちらかが一方的に家を出て行ってしまう形をとれば調停離婚や裁判の際には不利な材料となってしまうため、お互いが同意の上での別居が望ましいわけです。
家庭内別居のほかにも、夫婦のすれ違いは「仮面夫婦」「週末婚」という言葉で表す形がありますが、心はすっかり離れてしまっているのに周囲には仲の良い夫婦に見えるよう装うのは決して楽なものではありません。
子供がいるから、子供のためにと我慢していてもそれは子供にとっても不安とストレスを溜める原因となってしまいます。
家庭内別居が長期間におよぶ前に、離婚にしても修復にしても早めに解決することが家族のためなのです。