調停でモラハラを説明するのは難しいのでしょうか?
ひどく心が傷ついているのに「普通の夫婦げんかにすぎない」と思われないためにも、こちらに何の落ち度もないのに非難される、その非難の異常性や事例の説明、実際にあった事例の中でも調停委員がイメージしやすい事実を説明します。
議論しても、言葉で返してくるのが相手は得意ですから。
離婚したい理由が調停委員に伝わらなければ調停委員のほうも相手方(離婚したくないという夫)に離婚を勧めにくくなります。
説明によって調停委員が「離婚するのも仕方ない」とか「慰謝料を請求して離婚したほうがいい」と共感してもらえるように運ばなくてはなりません。
理由を説明して、原因が相手側にあるとわかってもらえれば調停委員が相手方に対し離婚に応じるように、慰謝料を払うように説得してくれるでしょう。
離婚したい理由には説明しやすいものと難しいものがありますが、相手の不倫行為、身体的暴力、浪費によって生活が困難になった、などは相手方のほうが悪いと理解はしてもらいやすく、そのことについての事実関係(証拠になるもの)を説明すればいいわけです。
しかし、モラハラやセックスレス、夫が育児に協力しない、親や親せきと折り合いが悪い、
などは上手く説明できないと相手方が悪いと理解してもらうのは難しいのです。
何が難しいか・・・調停委員も人間であるため、人によって価値観の違いはありますし、こちら側が女性特有の価値観で説明してしまうとなかなか理解してもらえない場合があるからです。
実際に調停委員と話してみた結果、私がこれだけ一生懸命説明しているのに全然わかってもらえない、調停委員は相手方の味方をしているのかと感じてしまうのは確かです。
モラハラに対する理解は進んできてはいますが、調停委員に対してはもっとわかりやすく説明する必要があるといえるでしょう。
モラハラの事実をイメージできるような、どんな時に相手がどのようなことを言うのか。
それは、どれくらいの頻度で起こるのか、とにかく具体的にということが重要です。
こちらには何の落ち度もない、きっかけは些細なことからなのにそこからの相手の非難の仕方が異常性である・・・その異常性が調停委員に理解してもらえるような説明です。
人格をひどく傷つけるような発言や威圧的な態度、こちらが反抗できないのをいいことに
弱い立場につけ込むような発言は許せません。
これだけひどい目にあっているということを、できるだけわかりやすく、調停では議論しないで事実の説明に徹するのがいちばんなの