精神的苦痛が続き、離婚を考える毎日・・・原因はモラハラ?
モラハラ=モラルハラスメント、最近よく耳にするというか実際には昔からとても多かった夫婦間の問題なのですが、このモラハラという言葉は急に世間を飛び交うようになったと思います。
では、モラルハラスメントとは?言葉や態度によって相手の心を傷つける精神的暴力、虐待にも当てはまります。
たとえば「いったい誰のおかげで生活できると思ってるんだ」
「役立たず」「結婚した時はあんなに痩せてたのに俺は騙された」
「どんな教育を受けて来たんだ、俺が教育してやる」
言葉そのものは違っても、このようなことを言われたことがある、またはずっと言われ続けている人は多いのではないでしょうか。
そして、自分の場合もモラハラに当てはまるんだと初めて気づいた人もいるはずです。
モラハラの加害者に陥りやすいのはわりとお堅い仕事に従事していたり、中高年や高収入、高学歴の人に多いとも言われますが、結婚したり子供ができたりすると普通は守ってやらなきゃ、という気持ちが生まれるのにそれとは反対に自分の支配下になると思うのか、精神的に追い込んでくる、仕事のストレスのはけ口にしてくる。
100%自分が正しいと思っているから相手を傷つけているという自覚がないのです。
さらにモラハラの困ったところは、肉体的な暴力のように表に出にくいため周囲から気づいてもらえない、話しても理解してもらえないことが多いということです。
離婚したいと切り出した時、相手が同意すれば協議離婚として成立しますが、モラハラの場合はまず相手が納得しない、それどころか「そんなこと離婚の理由にはならない」などと言ってくるでしょう。
そうなれば調停や裁判に進むしかありませんが、モラハラで離婚はできるのでしょうか。
裁判では「婚姻生活を継続しがたい重大な事由」に該当するかが問題となるわけです。
簡単にいえば、悪口を言われたりののしられたり、思いやりのかけらもない暴言を言われ続ければ肉体的な暴力がなくても恐怖さえ感じます。
相手が責任転嫁をしてくるのがほとんどなので、被害を受けてるほうは自分が間違っていたのか、自分が悪いのではないかと思いこみ、我慢をしてきた結果ストレスから病気になるケースもあります。
そうなる前に、自分がモラハラの被害を受けているんだということに気づくのが重要です。
我慢はしていても身体が拒否反応を示す場合があります。
度重なる言葉の暴力で過呼吸になったり、息ができないほど苦しくなったことはありませんか?我慢をしてもこの先、解決する見込みはないといえます。
モラハラについて、参考になる本を紹介します。
1 「モラル・ハラスメント」のすべて
夫の支配から逃れるための実践ガイド(講談社)
2 「家庭モラル・ハラスメント」(講談社)
このほかにも、多くの本が出版されて