離婚をするべき前に知っておかないといけない事があります。２
慰謝料の事です。ほとんどのひとは
「私は慰謝料を請求できる？」
「慰謝料の相場ってどれくらいなの？」
「慰謝料をできるだけ多くもらうには？」
と思うでしょう。
離婚するにあたり、相手から不当な行為を受けたら慰謝料をもらいたいと思うのが普通ですが、不当な行為とはどのようなものでしょうか。
不当な行為の代表例
・浮気や不倫
・DV
・モラハラ（精神的な暴力）
・生活費を渡さない
・理由なく同居を拒否
・セックスレス
このような行為をした場合、慰謝料を請求することができます。
では、いったいいくらもらえるのか、
金額は特に決まっていませんが話し合いの場合は金額を自由に決めることが可能です。
しかし、裁判例では慰謝料の相場がだいたい決まっていて、
話し合いではこの裁判例を参考にして金額を決めることが多いようです。
「浮気や不倫が原因の場合」慰謝料の相場は100～500万円といわれていますが
・不倫関係が3年以上の長期の場合
・不倫が原因で夫婦が別居した場合
・不倫相手と同棲してる場合
・不倫相手が妊娠、出産した場合
・不倫を知ったことが原因でこちらがうつ病などになった場合
このような事情により慰謝料が高額になることがあります。
高額な慰謝料を請求するには客観的な証拠、社会一般常識からみて肉体関係があったことを証明できるものを提示するのが有効です。
写真や動画、メール文、不倫している2人のどちらかが事実を認め、それを書面化したものなどで浮気や不倫は人の目には見えない密室で行われるので、何よりも証拠なのです。
DVとモラハラの場合のケース
「DV、モラハラの場合」慰謝料の相場は50～300万円といわれていますが、
行為の回数が多い、期間が長い、こちらには落ち度がないのに行為が始まった、行為による
ケガや後遺症が重い、行為が原因でうつ病になってしまった、などの事情によって高額になることがあります。
この場合も診断書や具体的なメモといった、重要な証拠の提示で高額な慰謝料の請求が可能になります。
悪意の遺棄の場合のケース
「悪意の遺棄の場合」生活費を渡さない、理由もなく同居を拒否するなどが悪意の遺棄に当たりますが、慰謝料の相場は50～300万円といわれています。
何の理由もなく別居となった、こちらが専業主婦で収入が全くないのに生活費を入れない、
夫は身体的には何の異常もないのに働かない、借金をしているなどの事情によって高額になることがあります。
生活費が入ってないことを証明できる預金通帳や別居に至った日時、経緯を記したメモ、別居を証明できる賃貸契約書などの提示で高額な慰謝料の請求が可能になります。
セックスレスの場合のケース
「セックスレスの場合」慰謝料の相場は100～300万円といわれていますが、
期間が長期（3年以上）や、結婚してから一度もない、夫婦間ではセックスレスなのに不倫相手とはしている、などの事情によって高額になることがあります。
証明できる日記、就寝までの経緯などを記したメモといった証拠を提示することで高額な請求が可能になります。
「高額な慰謝料が請求できるポイントとして、どの場合にも共通するのが
「婚姻期間」「相手の年収」「年齢」「職業」「養育を必要とする子供の数」になります。
慰謝料を請求する流れについては、同居していると話しづらいかも知れませんが慰謝料を払う意思があるかどうかを確認した上で、請求したい旨を伝え、希望する金額といった順序で話し合いましょう。
別居している場合はメールやLINEなど証拠が残る形で請求したい旨や金額を伝え、相手が応じない時は前にも述べた「内容証明郵便」という方法で相手に送りましょう。
今まではよく知らなかった離婚時の慰謝料の請求について、こうして少しでも知ることで
自分が慰謝料を請求できる立場にあるのか、そうでないのかもわかったと思います。
そして高額な慰謝料も請求できそうだという人も、証明できるものが重要になるのでそれらを準備し、正当な慰謝料を受け取ること
