別居して1年だけど、できればこのまま離婚したい。それって可能なのでしょうか
この場合では離婚は無理です。できるとしても、ここから離婚成立までは長い時間がかかります。
ここで「なぜ?」と疑問に思うかも知れませんが、別居そのものは離婚する理由にはならないからです。
少し考えてみればわかるのですが別居中の人が100人いるとしたら別居に至った原因も100通りあると思いませんか?
その別居を理由に離婚できるなら、誰でも簡単に離婚できてしまうでしょう。
法律はどうなってるの?
日頃あまり関わりのない、難しくてよく理解できない「法律」がありますが、離婚したくなったら離婚しなさい、
別居してしまったのであれば離婚へ進みなさい、などと離婚に賛成しおススメする法律はありません。
あくまで日本の法律は離婚を回避するためのもの。それでも婚姻生活を続けられない、相当な理由がある場合は離婚して新たな人生を歩んで下さい、ということなのです。
では、上にある質問をそのままいろいろな弁護士に相談した場合、これも弁護士によって
様々な返答になるでしょう。弁護士も人間ですから、自分の考えやこれまでに対応してきた
例などを含めてのお話が多いわけです。
別居状態で離婚に持ち込む方法
それじゃ離婚はできないのではないかと、落胆するかも知れませんね。
でも、相手を好きになり愛し合って結婚したのでしょうから、その後別居から離婚を考えるにはそれなりの理由があるはず。
順序よく、ひとつひとつクリアしていけばいいのですから大丈夫です。
さて、問題の別居期間ですが、1年、3年、5年、それが長いと感じるかそうでないかは人それぞれです。前にも述べたように別居に至った原因や、別居中の生活などが関わってくるため3年経ったら離婚できるというような、期間で離婚可能な法律はありません。
離婚調停が成立する場合
例えば次のような場合・・・
・夫が働かなくなってしまった
・夫が浮気(不倫)をしている事実がある
・夫が精神病にかかり、回復の見込みがない
・夫からDVを受けている
など、別居した理由に「婚姻を続けられない重大な事由がある」のでしたら、1年未満の別居であっても調停という形で離婚が成立するでしょう(夫が離婚に応じているなら別ですが)。
離婚が認められないケース
性格の不一致程度の理由で別居しているのなら、期間が5年でも10年でも離婚が認められることはないと思って下さい。
解決への近道は、カウンセラーや弁護士に相談してみることです